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第33話 竜王様、私の店で皿洗いをしないでください

last update publish date: 2026-09-22 10:32:49

『ミオの食卓』四日目の朝、ミオは開店前から小さな問題に直面していた。

正確には、小さいのは問題そのものではなく店の規模である。十席しかない食堂なのだから、普段であればミオとバルム、ノア、接客を手伝ってくれるリュナが揃えば十分に回せる。しかし今日は、朝からリュナが王城の侍女長に呼ばれ、急きょ午後まで城へ戻らなければならなくなったうえ、ノアまで厨房へ向かう途中で足を捻ってしまった。

幸い、ノアの怪我は大したものではない。ザラの診療所で診てもらったところ、骨にも靱帯にも問題はなく、一日休めば明日からは仕事へ戻れるだろうと言われたらしい。

それは良かった。

本当に良かったのだが。

「つまり今日は、接客が私で、厨房がバルムと私……ということになりますよね」

開店前の店内で、ミオは腕を組みながら五つの卓を見渡した。

向かい側ではバルムが大鍋の火加減を確かめている。

「俺一人でも料理は出せる」

「分かってますけど、注文を取って、料理を運んで、食器を下げて、会計して、その間に私も厨房へ戻って盛り付けをして……ってなると、たぶん最初の二回転くらいで何かやらかします」

「なら今日だけ席を六つに減らせ」

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